11/18 Stump Jumper Expert 納車


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購入に至るまですごく葛藤があった。1年くらい悩み続けていたと言ってもいい。この記事で富士ヒルゴールド未達によるモヤモヤ感を「喉に刺さった骨」と表現したけど、骨はもう一本ある。それが2021年の野沢温泉自転車祭りでのMTBダウンヒルレース。練習不足、準備不足という舐めた態度で望み、ひどい目にあった。自転車レースであれ程の恐怖と挫折感を味わったことがない。以来「リベンジ」という言葉がずっと頭にあった。

とは言え再挑戦するにはこのHTバイクでは無理だろう。サスペンションとかタイヤなど足回りをグレードアップするという考えもあったが投資効果に見合わなさそう。結局結婚に伴う引っ越しで置場に困り売却処分した。

これで諦めがつけば良かったのだけど、再挑戦への思いの火が消えることはなく、ブスブスと燻り続けていた。

何となくこのことを妻に話すと「やってみればいいじゃん」と。この先何があるかわからないし、やりたいことがあるならさっさとやった方がいいと。まあそれはその通りですな。年齢的なこともあるし、仕事や実家関係で何があるかわからない。いつまでも自転車遊びにうつつを抜かせると思うなと。

ロードバイクは乗り始めるまでの敷居が低いから、ちょっとした時間があればいつでも手軽にひょいと乗り出せる。お金もかからない。しかしMTBはそういうわけにはいかない。トランポ移動が基本だし、移動費やコースの利用料も必要だし、洗車や整備などの手間もロードとは比較にならないくらいかかる。年々そういうのが面倒になってきているし、車の運転も億劫になってきている。タイムリミットが近づいているのを感じる。やるならもう今しかないだろう。

とはいえ、ただ一つのレースに出るためだけに、年に何回も乗らないような代物に大金は出せない。かといってDHをやる以上はそこそこのグレードである必要がある。それで予算は60万円以下と決めて探し始める。この価格帯で買えるミドルグレードのフルサスバイクはアルミ製が中心。登りで頑張るつもりは無いので、ここは妥協していいだろう。

そうこうしているうちにスペシャライズドが前年モデルを30%引きで販売するセールを始めた。

僕の目的に合致するのはEnduroかStump Jumper EVOだけど、残念ながらサイズが合わない。でもStump Jumperならちょうどいいサイズがあるではないか。Expertグレードなのでカーボン製だし、まあまあなパーツがついている。それが74万円→52万円。売却する時も値段がつきそうだし、これはもういくしかない。

1週間くらい悩んだあと、ついにポチる時が来た。安いといっても52万。こんなのポチったことがない。なかなかエンターが押せない。株なら100万とか平気で押せるのに不思議なもんだ。

勇気を出して押す。しかし弾かれる。なんどやってもダメ。これは今は買うべき時ではないという神のお告げなのではと邪推してしまう。

妻に相談すると、犯罪防止のためにカード会社が監視していて、普段の買い物とは違う価格帯の物を購入しようとするとロックがかかるそうだ。そうなんか。これはありがたい機能ですな。カード会社に連絡すればロックを外してくれるそうなので、翌日に電話して対応してもらう。「本日は使えるようにしておきました」だって。今日だけなんか。神のお告げだろうがなんだろうが、ここまできて引き下がれないので再度ポチって購入完了。ついに買ってしまったなあ。

納車の連絡がありSBC湘南に向かう。藤沢なので距離は近いがこのあたりは慢性的な渋滞地帯なので1時間もかかってしまった。いろいろ手続きを済ませて引き取り完了。いろいろやることがあるので乗り始めるのは少し先になりそうかな。