富士ヒル1


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みんな大好き富士ヒルですよ。僕としては普通のレースとして淡々といきたいのだけど、なんかそうはさせてもらえない雰囲気があり、無理矢理「思い入れ」みたいなのを持たされているような同調圧力を感じるので、ならばそれに乗って富士ヒルについていろいろ書いてみたい。まずは過去の振り返りを。

・2016年 71分28秒
ロードバイクを始めて2回のレース。まだまだ初心者の頃。8.5kgのエントリーロードを駆り、ローラー台もなく、トレーニングは週末のサイクリングだけという状況で臨んだレース。天候も良く、とても楽しかったのを覚えている。当時は特に何も思わなかったが、今からするとすごく良いタイムですね。

・2017年 68分50秒
ローラー台を購入、ロードバイクメリダのフラッグシップを購入(フレームとコンポで55万くらい)。本格的にレース活動を始める。70分切りを目標にして難なく達成。面白みのないレースだったが、運営上のゴタゴタで今となってはとても思い出深いイベントとなっている。当時は最悪だったが。詳細をこちらを参照

・2018年 67分07秒
直前にヤビツ28分台を出して、周りからはゴールドを期待される空気を感じる。でもこのタイムはまぐれ当たりもいいとこなので、自分としてはまだゴールドを狙うには実力が足らないと思っていた。とは言え調子はすごくよかったし、もう少しタイムは出てもよかった。思うようにスピードが出ないし、この頃からなんとなく自分は富士ヒルには向いてないんじゃないかと思い始める。

・2019年 67分31秒
明確にゴールド獲りを目標に始動した年。ちゃんと練習計画を立てて順調にFTPを伸ばし、ヤビツもコンスタントに30分を切れるようになった。レース当日は冷たい雨が降る状況ではあったが調子はとても良くスピードも十分。途中からゴールド達成をほぼ確信する。しかし前走者が巻き上げる水しぶきが腹部に当たり体調に変化が出てくる。徐々に力が落ち心拍も下がる。最後は身体が震えて真っ直ぐ走れないような状況にまで体調が悪化。もはやリタイヤレベルだがここまできたら走り切る方が早いので、とにかく落車しないように慎重にゴール。ゴール後もしばらく悪寒が止まらず大変だった。

僕は滅多なことでは落ち込んだりしないが、この時ばかりは結構ショックだった。富士ヒルは雨が多いからちゃんと対策はしていたが、あれほど腹部に水がかかるとは想定がだった。

僕は「来年頑張る」とか「次は頑張る」と言った言葉は好きではない。次は無いと思って全力で取り組んだレース。軽々しくそういう事は言いたくない。これを最後に富士ヒルからは距離をとることになった。

ちなみにこの年、夏以降は絶好調だった。レース経験も増えていろいろデータを確認すると、どうも僕は春先のレース、寒さ、高標高に弱い傾向が見えてきた。それらを全て満たす富士ヒルに苦手意識が出るのも無理からぬことだろう。なので2020年~2022年は春先のレースはスキップした。2020年は元々コロナでレースがなかったし、2022年は結婚でバタバタしてレースどころではなかったというのもあるけど。

しかし、今回3年ぶりに富士ヒルの参加を決めた。苦手なら苦手で別にいいのではないかと。これまでいろんなレースで入賞させてもらったし、もう十分堪能した。これからは気楽にやろうかと。やっぱりヒルクライムをメインにやっててこのお祭りイベントに参加しないという選択はないに思える。