第14回 富士国際ヒルクライム 4

f:id:raw_igu:20170625130400j:plain(撮影:ボリコさん)

下山時には雨は止んでいたので、リムとブレーキシューを派手にすり減らすことなく、スムーズに下ることができた。会場に到着するとデゲンコさんが「4位ですよ!」と。マジかよ!最後抜かれてなければ...グヌヌ。嬉しいけど悔しいみたいな何ともいいようのない複雑な心境ですな。むしろ5位とか6位の方が素直に喜べたりして...。

しばらく待ってから表彰式。3位の人は賞品が多いなあ。やっぱり3位以上じゃなきゃダメだね。あれほど「入賞」というのに憧れていたのに、いざ手が届いてしまうとそれじゃ満足できなくなってしまう。困ったもんです。

今回のレースでひとつ驚いたことがあった。同じカテゴリーの2位の方がストラバのフォロワーさんで、基本的には僕と同じぐらいの走力の方なのだが、ストラバのセグメント上ではヤビツも足柄峠も少しだけ僕の方が速いんです。あざみラインもレース直前で少し抜かれたけど、まあそんなに変わらない。その人が本番で53分台を叩き出して年代別2位ですよ。僕より1分半も速い。1時間のヒルクライムで1分半の差は圧倒的です。これには参りました。でもこういうのは何だが楽しいですね。足柄峠をホームにされているようなので、今度コンタクトを取って一緒に走ってもらおうかな。

これにて、今シーズンは終わり。しばらくオフシーズン。「趣味にオフシーズンなんてものはない」だって?知るかそんなこと。余計な御世話だ。

第14回 富士国際ヒルクライム 3

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8:45 レース開始。あざみラインは中盤からキツくなるので、ついビビって前半は抑えてしまうが、今回は自分を信じて最初からブッ込むと決めていた。つーかブッ込まないと良いタイムは出せない。

一人が飛び出した後、3~4人のグループで走る。いいペースだ。しんどいけど何とか付いていける。15km/hぐらいのスピードなのでドラフティング効果なんてないのだろうけど、それでもやはり一人より複数で走るほうが良いリズムを刻める。馬返しまでは何としても千切れるわけにはいかない。

3kmの直登が終わって、勾配が緩み最もスピードが乗せられるワインディング区間へ入る。単独走は絶対に避けたかったから、目論見通りグループでここを走れたのが今回のレースのポイントだと思う。ペースを維持したまま旧馬返しへ突入。ちょうど給水所があったのでありがたく頂く。紙コップの渡し方がとても上手でスムーズに受け取れた。

ここからは一人で走る。どんどん抜かす。難所と言われるだけあって苦しんでいる選手が目に付いた。グレーチングで転倒する人、落車して痛そうに脇腹を押さえてる人、蛇行走行に失敗して林の中に突っ込んでる人、水飴みたいに伸びた鼻水をステムまで垂らして走ってる人、自転車から降りて呆然と突っ立っている人…。かく言う僕も空気圧を高めにしたせいか、慣れてるはずのグレーチング越えなのに、ちょっと滑りそうになった。

相当な人数を抜いてきたけど、同カテゴリーの選手は一向に見えてこない。ボーっとしてたせいで何人くらい前にいるのか、ちゃんと把握はできていないけど、10人もいないのは間違いない。9位以上は確実、ひょっとすると入賞圏内かも知れない。調子はいいので終盤に向けてグイグイとあげていく。

ラスト100m地点。もうゴールは目の前だ。前に人がいたのでとりあえず抜かしておこうと前に出る。タレてるように見えたので特に警戒もしなかった。しかし抜いた瞬間、猛然と追走してきますよ。びっくりして必死で逃げる。ラスト50m、相手は視界から消えた。ほっとして脚を緩めた時、2発目が来る。自転車半分くらい前に出られてゼッケンが見える。なんと同じカテゴリーの選手であった。マジかよ...

そのままゴール。またもやゴール前で刺されて敗北。無念...。ここでの教訓は、1.ゴール前では不用意に選手を抜かしてはいけない。2.抜く時は確実に逃げ切る覚悟を決めて一気にいくこと。3.レースと普段の峠TTは別物。レースは常に周囲に関心を払うこと。

しかしまあ目標の一桁順位は間違いなさげなので、気を取り直して五合目で仲間と談笑。雨も止んで気温も高め。何だかんだで実力は出し切ったので気分はいい。悪天候にもかかわらず皆さん調子が良かったみたいで素晴らしいですな。青木さんとボリコさんは少々不本意そうな感じでしたが、それでもきっちりベストを更新されていますし、まずはOKでしょう。マツさんも相変わらず絶好調な様子です。

下山で整列してる時、100milesのタマちゃんと少しお話。彼は僕とは違って冷静にレース展開を観察されていたようで、「井口さんの前には2〜3人しかいないはずなので、3位以上いけてるんじゃないですか」などとおっしゃる。それなら嬉しいけど最後抜かれてるからどうかな...4位だったら悔しいだろうな〜、みたいな事をキャッキャと話しながら下山開始。

第14回 富士国際ヒルクライム 2

3:30 起床。日課の起床時体重測定は51.4kg。普段より1kg程重いが、週末は多めに食べるのでこんなもの。毎日こうやって測定してるわけだが、1~2kgの増減なんて走りにはまず影響しないことはわかっている。

既に雨は降り始めている。前日の予報からすると、レースが始まるまでは持つかなと思ったのだが、早まったらしい。リアルタイムレーダーを見ると本格的な雨雲がガッツリと被っている。土砂降りレース確定ですな。まあこうなることはエントリーした瞬間からわかってましたがね。職場のカレンダーの日付の下に、過去8年分の天気が記載されているのだけど、6月25日は7年連続雨マークになってましたからな。これであざみラインのレースは3回連続の雨となる。

朝食は牛乳500ml、パン(700kcalぐらい)、コーヒー。トイレが近くなるのが嫌なので、レースの日は利尿作用のあるコーヒーは摂らないことにしていたけど、どうも通じが悪くなるようなので、この日は普段通り飲んでみた。

5:00 ファミマ土屋橋店でマツさんをピックアップ。こんな天候なので自宅まで行ければよかったが、彼の家は入り組んだところにあって真っ直ぐ行ける気がしないので、ここまで来てもらった。

6:00 会場着。普通に土砂降り。土のグラウンドが嫌ですな~。受付を済ませて、真っ先に計測チップを取り付ける(←超大事!)。参加賞はレインコート。気が利いている言っていいのかどうか…。チームメイトの稲葉さん、青木さん、bbさん、ボリコさんと合流、少し話す。

着替えて、ゼッケンをつけて、イナーメ・レインジェルを全身に塗りたくって、クルマで待機。レーダーを見ると雨はそろそろ止むか。朝食が早かったので、ここで200kcalぐらいのお饅頭を食べておく。

自転車の準備にとりかかる。新型スーパーソニックに空気を充填する。圧は前が8.0、後が8.5。普段は7.0、7.5にしているけど、明らかに軽快さを感じられた旧型とは違って、新型は乗り味が重い気がする。GP4000との差を感じられない。そこでコンチネンタルの公式サイトでスーパーソニックのスペックを確認してみると、適性空気圧は8.0~8.5となっている。適正空気圧は体重と車体重量で決まると思うのだけど、とりあえずはこの通りにやってみた。

7:45 レース1時間前。雨が止んだのでアップ開始。本当は2時間くらい前から1時間みっちりやりたかったのだけど、この天候では仕方ない。固定ローラーがあればいいのだがなあ。30分ほど近くの坂を往復、心拍は160まで上げられた。アスリチューンとトイレを済ます。コーヒーの効果か、大量の便の放出に成功、かなりの軽量化ができたのではないかな。

8:30 スタート位置に移動。デゲンゴさんにレインウェアとクルマのキーを預かってもらう。これは本当に助かりました。ありがとうございます。