脳が壊れる


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 母親が色々アレだと言う知らせが実家からあり急遽大阪へ。膝の調子が良ければ自転車を持って行ってアワイチでも目論んだのだけど、まだまだアレなので夜行バスでちゃちゃと。

思ってたより元気そうに見えて、そこは安心したのだけど、かなり痩せて縮んでしまっている。2年の間に一気に歳をとった感じ。

最初は普通やんと思ったけど、少し話すとやはり噛み合わないと言うか、ちょっとおかしい。ああ認知症の初期症状だなと。ついにこの時が来たかと。老人が怪我や病気をすると、運動不足から認知症のリスクが高くなるというのを、どこかで聞いたことがあったので、昨年、腰やら肩を痛めと聞いて心配していたのだが、その懸念通りになった。

本人にも自覚症状があり通院してるらしい。で、いつから通っているのかと聞くと3年前からだと言う。いや、そんなわけないだろう、3年前はピンピンしてたやんと、突っ込むと(本当は突っ込んだりするのは良くない)、日記帳を持ってきて調べ始めた。すると初診は半年ほど前のことであった。

その時の母親の混乱した様子が見ていて辛い。3年前と半年とでは差がありすぎるし、老化による物忘れとは言い難い。自分の記憶が自分で書いた日記によって覆されてしまう。

怖いだろうな、と思う。自分の脳が今まさに壊れつつあるのを目の当たりにしたということだから。この先どうなるんだ、自分が消えて無くなってしまうんじゃないのか、みたいな恐怖に襲われるんじゃないのかな。